「う〜……どうしよう、緊張で心臓が出そう……っ!」
体育祭もいよいよ終盤、グランドの熱気は最高潮に達していた。
全校生徒が固唾をのんで見守るメインイベント、『クラス対抗リレー』。
本来なら私みたいな地味女子が立つような場所じゃないのに、出場予定だった女子生徒が足を痛めてしまい、実行委員で近くにいた私が急遽ピンチヒッターとしてアンカーを任されることになってしまったのだ。
「大丈夫だって緋奈! 楽しんで走りなよ〜!」
「そうだよ緋奈、最後までバトン繋ぐだけで十分だからね!」
観客席の前で、親友のの葵とゆいが心配そうに手を振ってくれている。
周りの観客席からは、「え、B組のアンカーって一ノ瀬?」「あいつ運動できなさそうなのに大丈夫か……?」なんて不安気な囁き声がちらほら聞こえていた。
顔の半分を覆うような丸メガネ。
日頃からクラスの影で目立たないように生きている私だ。そう思われるのも無理はない。
……でも、私だってただ要領が悪いだけじゃないもん!
胸元でぎゅっとバトンを握りしめる。
実は私、昔から走ることだけは学年で一番速かったのだ。
体育祭もいよいよ終盤、グランドの熱気は最高潮に達していた。
全校生徒が固唾をのんで見守るメインイベント、『クラス対抗リレー』。
本来なら私みたいな地味女子が立つような場所じゃないのに、出場予定だった女子生徒が足を痛めてしまい、実行委員で近くにいた私が急遽ピンチヒッターとしてアンカーを任されることになってしまったのだ。
「大丈夫だって緋奈! 楽しんで走りなよ〜!」
「そうだよ緋奈、最後までバトン繋ぐだけで十分だからね!」
観客席の前で、親友のの葵とゆいが心配そうに手を振ってくれている。
周りの観客席からは、「え、B組のアンカーって一ノ瀬?」「あいつ運動できなさそうなのに大丈夫か……?」なんて不安気な囁き声がちらほら聞こえていた。
顔の半分を覆うような丸メガネ。
日頃からクラスの影で目立たないように生きている私だ。そう思われるのも無理はない。
……でも、私だってただ要領が悪いだけじゃないもん!
胸元でぎゅっとバトンを握りしめる。
実は私、昔から走ることだけは学年で一番速かったのだ。

