クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

教室に入ってきた氷室くんは、いつもの無表情で自分の席へと向かって歩いていく。
すれ違いざま、ふわりとあのミントの香りが漂ってきた。

あ……氷室くん……

思わず彼を目で追ってしまう。
彼が自分の席にカバンを置いた瞬間、ほんの一瞬だけ、青みがかった瞳がこちらをチラリと捉えた気がした。

目が合っちゃった……!?

心臓がドキンと跳ねて、私は慌てて視線を教卓の方へと泳がせた。

やっぱり私……氷室くんのこと、意識しちゃってる……?

朝のホームルームを告げるチャイムが鳴り響く中、私の胸は小さなトキメキで騒がしいままだった。