クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

「お、おい冴……マジで言ってんのか……?」

結城くんが冷や汗をダラダラと流しながら、引きつった顔で氷室くんと私を交互に見比べる。
当の氷室くんは、私の手と指をしっかり絡めたまま、至極当然といった表情でフンと鼻を鳴らした。

「嘘言ってどうすんだよ」

「〜〜〜〜っ!?」

あまりの堂々とした態度に、私の顔は限界まで熱くなり、声すら出なくなってしまう。

その場に流れる、なんとも言えない気まずい沈黙。
真っ先に動いたのは、結城くんだった。

「あ、あー! そうだ! 俺、あっちの屋台で焼きそば買いたかったんだわ! な、みんな!?」

「え、あ、うん! 私もたこ焼き食べたいと思ってたところ!」

「そ、そうそう! 冴は……その、緋奈とゆっくり周って!」

葵もゆいも煌月ちゃんも必死な笑顔で首を縦に振っている。