クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

「っ……!」

名前を呼ばれた驚きと、まっすぐな告白の言葉に胸がはち切れそうになる。
言葉を失う私を見て、氷室くんはフッ……と自嘲気味に息を吐くと、少しだけいつもの表情に戻って私から一歩身を引いた。

「……返事は、年明けてからにしてくれ」

「え……?」

「今すぐ答えをくれとは言わねぇ。だから……年明けまで、俺が本気だってこと、嫌ってほどアピールしまくるから。覚悟しとけ」

夕日を背に受けて耳まで真っ赤に染めながら、強気にそう言ってみせる氷室くん。
私の胸は、もう二度と元のリズムには戻れないほど、激しく鐘を鳴らしていた――。