クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

体育館での長かった終業式が終わり、教室に戻ると同時に担任の先生から通知表が配られた。
教室のあちこちから、安堵の溜息や歓声が上がり始める。

「終わったーー! マジで冬休み突入!!」

「葵、補習回避できた?」

「ギリギリセーフ! ゆいは?」

「私も大丈夫だった〜!」

親友の葵とゆいが通知表を抱えてはしゃいでいるのを見て、私もふっと肩の力を抜いた。
自分の通知表を丁寧にカバンへ仕舞い、2学期が無事に終わった実感が湧いてくる。

「一ノ瀬さん、お疲れ様。通知表どうだった?」

前の席の煌月ちゃんが振り返り、さっぱりとした笑顔で声をかけてくれた。

「うん、なんとか大丈夫だったよ。煌月ちゃんもお疲れ様」

「ありがと。いやー、これでやっと解放だね。てか今日クリスマスだー!ねね、このあとみんなでカラオケ行かないかって話が出てるんだけど、一ノ瀬さんもどう?」

「カラオケ? うん、行く!」

「よし決定! 葵ちゃんたちも行くって言ってたし、みんなで行った方が楽しいよね!」