クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

無事に学食の食券を買えた私たちは、湯気が立つ熱々の味噌ラーメンをテーブルに並べた。

「いただきまーす!」

スープを一口すすると、濃厚な味噌のコクと温かさが身体中に染み渡っていく。

「……生き返る……! テスト終わりのラーメンって、どうしてこんなに美味しいんだろうね」

「本当それ!」

少し離れた席では結城くんと氷室くんが学食のカレーを食べながら何やら話している。
特別なイベントは何もないけれど、友達と食べる温かいラーメンと賑やかなおしゃべり。
それだけで、最高に幸せなテスト最終日の放課後だった――。