クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

「俺も冴に頼もうとしたんだけどさー! 『うっとうしい、視界に入るな』って一蹴されたんだよ!? ノリわりぃーーー!」

結城くんが頭を抱えて叫ぶと、葵たちが爆笑する。

「結城くん、秒で切られてるじゃん笑」

「でもさ〜?」と、煌月ちゃんがニヤリと口角を上げて私に顔を寄せ、小声で耳打ちしてきた。

「一ノ瀬さんが頼んだら、冴くん絶対に断れないと思うけど? ……強気で行ってみたら?」

「えっ!? 私……!?」

背中を押されておずおずと氷室くんの席に向かう。

「……なんだ」

「あ、あのね……氷室くん! もし良かったら、みんなで勉強会するんだけど……教えてくれたりしない、かな……?」

恐る恐る頼むと、氷室くんは目を瞬かせてから軽くため息をついた

「まぁいいけど」

「俺の時と扱いが違いすぎて尊厳破壊レベルなんだがー!?」