綾瀬祭が終わってからというもの、季節は一気に進んだ。
朝晩の空気はすっかり冷え込み、指定カーディガンやコート羽織る生徒が増えてきた。
(うぅ……急に寒くなってきたなぁ……)
息を吐くと、うっすらと白い煙が空に消えていく。
私は袖口から指先だけを出した状態で、自分の席に座ってノートを開いた。
授業中、先生の声が遠く聞こえる中で、私の視線は自然と斜め前の席に向かってしまう。
そこにいるのは、ブレザーを軽く着こなしている氷室くん。
窓から差し込む冬の澄んだ光が彼の黒髪を照らしていて、その横顔の美しさに思わずうっとり見惚れてしまう。
(氷室くんの横顔、本当に綺麗だな……。あ、ダメダメ! 授業に集中しなきゃ!)
自分で自分に焦ってブンブンと首を振る。
『氷室くんが好き』って自覚してから、本当に目が離せなくなっちゃった。
その時だった。
私の熱い視線を感じたのか、氷室くんが不意にこちらへ顔を向けた。
(っ!?)
バチッと正面から目が合ってしまう。
焦った私は、勢いよくノートに顔を伏せて狸寝入りのフリをした。
(やばいやばいやばい! 見てたのバレた……!? 心臓が破裂しそう……!)
朝晩の空気はすっかり冷え込み、指定カーディガンやコート羽織る生徒が増えてきた。
(うぅ……急に寒くなってきたなぁ……)
息を吐くと、うっすらと白い煙が空に消えていく。
私は袖口から指先だけを出した状態で、自分の席に座ってノートを開いた。
授業中、先生の声が遠く聞こえる中で、私の視線は自然と斜め前の席に向かってしまう。
そこにいるのは、ブレザーを軽く着こなしている氷室くん。
窓から差し込む冬の澄んだ光が彼の黒髪を照らしていて、その横顔の美しさに思わずうっとり見惚れてしまう。
(氷室くんの横顔、本当に綺麗だな……。あ、ダメダメ! 授業に集中しなきゃ!)
自分で自分に焦ってブンブンと首を振る。
『氷室くんが好き』って自覚してから、本当に目が離せなくなっちゃった。
その時だった。
私の熱い視線を感じたのか、氷室くんが不意にこちらへ顔を向けた。
(っ!?)
バチッと正面から目が合ってしまう。
焦った私は、勢いよくノートに顔を伏せて狸寝入りのフリをした。
(やばいやばいやばい! 見てたのバレた……!? 心臓が破裂しそう……!)

