クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

ドクン、と心臓が大きく跳ね上がった。

今まで「優しい友達」だと思い込もうとしていた。自分のこの苦しいくらいの胸の高鳴りから、目を背けていた。
でも――こんなに近くて、こんなに愛おしくて、他の誰にも渡したくないって思ってしまう。

(…今、確信しちゃった)

花火の光の中で、私を見つめる氷室くんの姿が視界いっぱいに広がる。

(私……氷室くんが……好きだ――)

ずっと探していた答えが胸の中で溢れ出し、私は真っ赤な顔で、彼のシャツの裾をギュッと握りしめるのだった――。