クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

「ねえ緋奈、今日のノート見せて〜!授業寝ててろくに聞いてなかったかはヤバい〜!」

「うん、いいよ! はい、どうぞ」

「きゃー! いつも字がキレイで本当に助かる! 緋奈って本当に天使〜〜!」

放課後、友達の葵とゆいに囲まれながら、私はくすくすと笑った。

友達とワイワイ過ごすこの時間が、私は大好きだ。
平穏で楽しい毎日。

「 氷室くん、放課後って空いてたり……」

「無理。邪魔」

教卓の近くで、女子生徒の黄色い悲鳴と、氷のように冷たい声が響いた。