ノンデリ男の敗北  ~モテる俺が法学部女子に告白したら「私は好きではありません」と普通に振られた~

一月三日。
凛と初詣に行った。

参拝の列は鳥居の外まで続いていたけれど、隣に凛がいるだけで、待ち時間もそれほど退屈ではなかった。

「凛ちゃん、何お願いするの?」

「まだお参りしてないよ。」

「俺は決まってる。」

「就活?」

「凛ちゃんと今年もいっぱい会えますように。」

凛は俺を見上げた。

「それは二人で予定を合わせればいいと思う。」

「神様にも手伝ってもらおうよ。」

「神様も忙しいんじゃない?」

新年から、もっともだった。

順番が来て、二人で並んで手を合わせた。
今年も、その先も一緒にいられますように。
ついでに、就職もちゃんと決まりますように。

参拝を終えたあと、凛に何を願ったのか聞いた。

「今年も、みんな元気で過ごせますように。」

「俺は?」

「みんなに入ってるよ。」

「特別枠ないの?」

「……来年も、夏樹くんと二人でお参りに来られますようにって。」

俺は足を止めた。

「それ、先に言って。」

「立ち止まると後ろの人の邪魔になるよ。」

袖を引かれ、慌てて歩き出した。
今年も凛には勝てそうになかった。

一月は試験とレポートで過ぎていき、春休みに入ると、説明会の案内が増え始めた。