六月中旬。
朝から、雨がしとしと降っていた。
梅雨に入ってから、こんな天気ばっかりだ。
俺は雨が好きじゃない。
傘持つの面倒だし、靴濡れるし、なんとなくテンション下がるし。
「夏樹、大丈夫?」
講義室で机に突っ伏していると、前の席にいた知り合いが振り返った。
「全然、大丈夫じゃない。」
「何? 体調悪い?」
「暇。」
「……元気じゃん。」
そいつは呆れた顔をして前を向いた。
別のやつが横を通る。
「佐藤、今日だるそうじゃん。」
「だるい。」
「珍し。」
朝から何人かに同じようなことを言われた。
大学に来れば、だいたい誰かしら知ってるやつがいる。
普段なら適当に喋ってれば、それなりに楽しい。
でも今日は。
田中も小川も午後から来るから居ない。
俺は机の下でスマホを開いた。
冬城凛。
連絡先を交換してから何度かメッセージを送った。
返事は来る。
ちゃんと来る。
ただ。
凛から先に連絡が来たことは、一度もなかった。
「……つまんね。」
この間、佐藤くんって呼んでくれるようになったのに。
俺から連絡しなかったら、今日たぶん一回も喋らない。
友達なんて大学中にいるのに。
なんでこんな暇なんだろ。
朝から、雨がしとしと降っていた。
梅雨に入ってから、こんな天気ばっかりだ。
俺は雨が好きじゃない。
傘持つの面倒だし、靴濡れるし、なんとなくテンション下がるし。
「夏樹、大丈夫?」
講義室で机に突っ伏していると、前の席にいた知り合いが振り返った。
「全然、大丈夫じゃない。」
「何? 体調悪い?」
「暇。」
「……元気じゃん。」
そいつは呆れた顔をして前を向いた。
別のやつが横を通る。
「佐藤、今日だるそうじゃん。」
「だるい。」
「珍し。」
朝から何人かに同じようなことを言われた。
大学に来れば、だいたい誰かしら知ってるやつがいる。
普段なら適当に喋ってれば、それなりに楽しい。
でも今日は。
田中も小川も午後から来るから居ない。
俺は机の下でスマホを開いた。
冬城凛。
連絡先を交換してから何度かメッセージを送った。
返事は来る。
ちゃんと来る。
ただ。
凛から先に連絡が来たことは、一度もなかった。
「……つまんね。」
この間、佐藤くんって呼んでくれるようになったのに。
俺から連絡しなかったら、今日たぶん一回も喋らない。
友達なんて大学中にいるのに。
なんでこんな暇なんだろ。



