私は相変わらず、茉莉と一緒にいることが多かった。
帰り道も一緒。
休み時間も話す。
くだらない話をして笑う。
そんな毎日だった。
そして、そんな私の目の前に、少しずつあいの味方が増えていった。
みっくん。
いおり。
みっくんは私と同じ陸上部だ。
二人は、あいと話すようになった。
最初にそれを見たとき、私は少しだけ意外に思った。
「あ、みっくんあいと話してる」
それくらいだった。
特別気にしていたわけじゃない。
でも、いつの間にか二人はあいの近くにいることが増えていた。
廊下で話している。
休み時間に一緒にいる。
笑っている。
それを見ても、私は何も言わなかった。
ただ、
「へー」
と思った。
私は茉莉といる。
あいには、みっくんやいおりがいる。
それだけ。
それぞれに、それぞれの友達がいる。
私はそんなふうに考えていた。
*
今思えば、あいは一年生の頃からずっと、一人で戦っていたのかもしれない。
自分のことを言われていると分かっていても、証拠がない。

