もしも私によめいがあったら


私は相変わらず、茉莉と一緒にいることが多かった。

帰り道も一緒。

休み時間も話す。

くだらない話をして笑う。

そんな毎日だった。

そして、そんな私の目の前に、少しずつあいの味方が増えていった。

みっくん。

いおり。

みっくんは私と同じ陸上部だ。

二人は、あいと話すようになった。

最初にそれを見たとき、私は少しだけ意外に思った。

「あ、みっくんあいと話してる」

それくらいだった。

特別気にしていたわけじゃない。

でも、いつの間にか二人はあいの近くにいることが増えていた。

廊下で話している。

休み時間に一緒にいる。

笑っている。

それを見ても、私は何も言わなかった。

ただ、

「へー」

と思った。

私は茉莉といる。

あいには、みっくんやいおりがいる。

それだけ。

それぞれに、それぞれの友達がいる。

私はそんなふうに考えていた。



今思えば、あいは一年生の頃からずっと、一人で戦っていたのかもしれない。

自分のことを言われていると分かっていても、証拠がない。