お母さんに連絡が来たのはもう3時間も前…
俺に電話が来たのは2時間前……
刻々と時間はすぎてくのに、
あたりはもう静けさが含んだ夜中なのに、
警察の動きが、、
小さくて、、
むず痒い、、
少しでいい、
俺が見つけなくていい、、
力になりたい、、
「……ここら辺、探してきていいですか。」
「見つけたら、、連絡します… 手出さないです。」
「遼太くん、、、」
ここにいる間も
桃羽がどこかで泣いてるって
助けてって思ってくれてるのに
ここで座って待ってんのは
婚約者なのに、、
きつい、、
「必ず、、連絡してね、気になったことでも連絡して、」
「はい…………。 行ってきます、」
飛び出した家から
学校までの道のりとか
桃羽がよく遠回りしてくる道とか
何周も、、
なにか、、、
なんでもいい、、
生きててよ、
泣いてないで、、
ずっと、助け呼んでて、、
諦めないでね…………ももちゃん、、
「遼太くん、?」
「……おと、うさん、、」
「…こんなところでどうしたんだい、」
「手を出さないことを約束に、、探しに出てます……」
「……娘さんを守れなくてすみません、」
「家まで、、送れてたら、、こんな目には…」
すみません、
守れなくて、、
『桃羽のこと、、遼太くんに託していいかな?』
この言葉が
託されたのに、
まだ2ヶ月も経ってないのに、
「約束、、守れなく、て、、すみません、」
「遼太くん……大丈夫だよ、大丈夫…」
抱きしめられんの、、
やばいな、、
守れなかったのにな、、
…
…
「一度家に戻ろうか。な、遼太くん、、」
「はい…… すみません、、」
「謝らないの笑 君も桃羽も悪くないんだよ、、」
帰り道、、
少しでもなにかあったらって
アスファルトを見つめながら帰るのは
何も手がかりが見つけられないのは
…………くるしいな、、
「……遼太くん、、あれは、」
「はい、、どれ、、」
これ、、
誕生日にあげたブレスレット、、
なんで、こんなところに、
「ここ、、桃羽いつもなら通らないです……」
「遼太くん、妻に連絡だけしてこっちの道通ろうか」
「はい……。」
「見つけて欲しくて残してくれたのかもしれないね」
そう、、ならいいな、、
みつけるからね、、
つらいかもしらないけど、、
必ずみつけるよ、、
だから、命だけは生きててほしい、、
…
…
見つけたブレスレットを
よくつけてた左腕に付け直して
大丈夫だよって撫でてみた。
こんな暗い道、、
普段なら通らないよ、、
どこに連れてかれたの、、
怖がりなのに、
寂しがり屋なのに、
こんなところに連れられてたの、、
「遼太くん、あの貸倉庫明かりついてるよ。」
「こんな24:00を回ろうとしてるのに不思議だね…」
「そう、、ですね、、」
「一度、警察に連絡しようか。」
「はい、」
「……遼太くん、もしあそこに入る時が来たら」
「君が1番にあの子の名前を呼んであげて欲しい。」
「きっと、、安心すると思うんだ…笑」
きっと、呼びたいのだって
1番に見つけたいのだって、、
お父さんなのに、、
「託すと言ったでしょう? 桃羽を安心させてあげて」
「……わかりました。」
…
…
20分経って
ようやくここに来た警察官の人に
あの貸倉庫の名義人が
久下のお父さんだということを聞いた。
ドアを開けるまでの
この数分間は
もう覚えてもない、、
合図が出て
飛び行ったときの
第一声が想像以上に情けなくて……
悲しいくらい小さくて……
心の抜けたマネキンのような
もう涙の乾いた
寂しげなももちゃんが、、
心臓が破れるんじゃないかと思うほど痛い…
毛布に包まれて連れていかれる時の
あの目も……
残された空間にある
ももちゃんと久下の形跡も
吐きそうになるほどつらかった、、
