きみがスキ


2人並んで歩く

コンビニからの帰り道

ふたりの間にある アイスの入ったビニールと

予報になかった 小さな粒の雪


「……幸せになろうね、ももちゃん」

「…うん、」

「俺ね、、派遣だけど仕事決めたの。」

「父さんもだいぶ良くなって畑はいいって言われてさ」

「………そうなんだ、、」

「だから、、まだ少し先かもだけど。一緒に住もう」

「ふたりで、、?」

「うん。 同棲したい、、」

『同棲』……

栞が清水くんとするって聞いて

密かに憧れてた……

今じゃなくていい、

すぐじゃなくていい、

そうなればって、、

「うれしい、」

「……好きだよ。ももちゃん」

「わたしも、、すき、」


触れるだけの

優しい温度が

雪の冷たさと相まって

くすぐったい…


…

…


途中までだった煮魚も

食卓に並んでて

初めて5人で囲んだ

不思議な夕飯は

少しだけ味が薄い…


「りょうたはゆずのお兄ちゃんになるの?」

「なってもいいの?」

「ゆず、、お兄ちゃんほしい!」

「じゃあ、、ももちゃん貰ってもいいですか?笑」

「………ももちゃん、、とられるの、?」

とられるって笑

どこで覚えたのゆず、、

「柚羽……お兄ちゃんができるのは嬉しいか?」

「りょうたは前からお兄ちゃんだよ」

「そうか笑 もう、、お兄ちゃんだったか、、」

…

「ぱぱ、、ティッシュ……」

「桃羽ありがど、、」

泣きすぎだよ、笑

うつっちゃうじゃん、、

うれし涙の伝染で、、、

初めて囲んだ夕飯は

最後少しだけしょっぱくて

しあわせの味


…

…

…


「ここでいいよ、?」

「……まだ、、あとちょっと、」

「あとちょっと、、いっしょにいたい、、」

あいさつが終わって

またひとつ " 結婚 " に近づくと

あたりまえにいっしょにいる時間が増えると思うと

今この時間すらも、、離れるのが惜しい、、

「………ももちゃん、こっち向いて、」

「ん、、っ、」

すき、、

ずっとこのままでもいい、、

離れないで、、、

「ん、おしまい。 ちゃんと帰ってちゃんと寝てね?」

「………うん、」

「あした、、また会おうよ。」

「え、、?」

「あした、良いお年をって言いたいの笑」

…

…

「……ゆずも連れてきて?圭太も連れてくるから。」

「うん、、笑」

「じゃあまた明日ね?ももちゃん」

「また、あした……」