きみがスキ

遼太 side

『………すこし、散歩に行かないか?遼太くん』

すこしだけ、、

いやけっこう緊張してるけど、、

見慣れた景色とか

よく歩いた道とか

すこしだけいつもと違うようで

強ばる背中を

優しく撫でてくれる手は

大きいけど、、似てる……


「緊張させたかな、、笑」

「いえ、笑 会えて嬉しいです。」

「ほんとに、遼太くんはいい青年だね」

「……いや、、全然です。」

ほんとに、

ただの未熟者で

ただ、、桃羽のことがすきなだけです、、

「……妻からね、文化祭のこと聞いたんだよ…」

「………そう、、でしたか、、」

「許せないけどね、遼太くんがそばに居てくれたんだよって桃羽も涙目で教えてくれてね。」

「きっと怖かっただろうに、遼太くんがいて安心したんだと思うんだよ……」


あのときは、、

なにもできてないです、、

あのとき、、

蓮井に託して逃げようとしてました、、

怖がらせたくなくて、、

嫌われたくなくて、、

それだけです、、


「桃羽にはね、たくさん苦労をかけてしまってね。」

「柚羽が小さいからたくさん我慢もしてしまってね。」

「……あの子が、、好きな人って紹介してくれたことはすごく嬉しいしすごく嫉妬したな…笑」


桃羽は、、

そんなこと思ってないです、、

我慢したとか、苦労したとか、、

絶対そんなこと思ってなくて、、

そんなところが、たまにすごく悩んだりもします…


「……桃羽のこと、これからもたくさん受け入れてあげて欲しい。 僕たちが聞けなかったわがままを、、」

「遼太くんには受け入れてあげて欲しいんだ……」




「はい、、 」

「桃羽のこと、、遼太くんに託していいかな?」

「………まだ、未熟ですけど… 桃羽とたくさん笑っていけるようにがんばります。」

「そうしてくれたらうれしいな笑」


桃羽に似て

笑うと目尻がくしゃっとなるんだ…

それに、話すときちゃんと目見てくれるし…

ももちゃんは、お父さんに似たんだね…笑







「遼太くんおかえりなさい、」

「ももちゃんただいま笑」

…やば、、

これから先、、

こうやって出迎えられてくのかな、、

しあわせすぎんな、これ、、

「大丈夫…だった、?」

「桃羽、お父さんの心配をしなさい笑」

「え、、なんで、、?」

「大事な娘を託してきたんだよ?泣きそうだよ、、」



そうだよな、、

泣かないわけないよな、、

おれもちょっと、、やばい、、


「えっ、、ふたりとも、、」

「……泣いてないならねももちゃん……」

泣いてない、

季節外れの汗だから、

「遼太くん、、」

「桃羽、お父さんアイスが食べたいから… 」

「遼太くんとみんなの分の買ってきてくれ。」

「え、でも、、」

「……ももちゃん、行こう。 アイス、、買いに、」