きみがスキ



あれから

少しずつ前みたいに

いつも通りを装って

通り過ぎてく日常を

タスクのようにこなしてく日々


体育祭は

体調悪くて参加出来ず

気づいたら袖の長さも短くなって

首筋に汗ばむ陽気が増えた



「倉塚くん……これ、先生から預かったよ。」

「……も、櫻井ありがと、、」

「提出6月末だって、」

「そっか、わかった。」


距離がどんどん遠くなって

あの頃のように

ただのクラスメイトに戻った。


別れてないっていえば未練がましいかもしれない、

何も話してない、、

ただ時間が

解決を運んできてはくれなくて

曖昧に、、自然に、、

この関係が続いてしまってるだけ





帰り道も、、

ゆずと合わせるのが難しくて

あんなにたのしかった帰り道の歩道も

影がひとつになると

寂しさを助長させて

時折、、

サラッと涙が零れる

左手には、、

外せずにいるブレスレット








「おはようございます」

「櫻井さんおはよ〜 今日もよろしくね!」

「はい… お願いします。」

東京に行くのはやめた。

進学も諦めて

就活もひとつ先延ばしにして

間を埋めるようにアルバイトを始めた。


ちいさなカフェのキッチンで

今日もパンケーキを焼いて

6時間後に退勤して


近くの公園で

少し休憩して

それから家に帰って


ほんと、、流れるみたい……

今日も21:00に退勤して

夏の少し蒸し暑い公園の

草の独特の匂いとか

虫の鳴き声とか

ぼーっと空を眺めるのがすき、、




「ねえ、お姉さんこんなとこでなにしてんの?」

「……休憩です、、」

「俺たち今からアソビに行くんだけどいかない?」

「……大丈夫です、」

駅前でたまにみかけるひとたち、

たぶん同い年か 年下かな、、

タバコ吸ってたり

飲酒してたり

少しこわいひとたち、、

「…もう、帰りますので…」

「いやいや、、こんな夜に公園でフケてさ?ね?遊ぼ」

「…大丈夫…です……」

どいてくれない、、

男の人3人、、

囲まれててどうしよ、

「あの、、帰りたい、です、」

「俺たちといーことしてからにしよ?ねぇ?」

…きもちわるい、、

だれか、、

「だれか、、」

ほんと、

こういう時ってなんで声出ないの、、

だれか、、たすけて、、

「むりむり笑 ねぇ? 小さいのにいい体してんね」





やだ、、

触らないで、、

たすけて、遼太くん、、

「うっわぁ〜こんなところで女の子襲ってんの引くわ〜」

「お前だれ?笑 関係ないならあっちいってくんね?」

「あ〜むりむり その子ね、妹なの」

「は?んな嘘きめーわ」





なんで、、

「帰ろっか?ももはチャン笑」

こんなところで、

びっくりした、、

康太さん、、?





「あの、、助けてくださりありがとうございました…」

「いーのいーの笑 弟がいつもお世話になってんでしょ」

「………えと、、」

「えっ、別れた?! え、、ごめんじゃん」

「いや、、えっと、」

「妹とか言っちゃったじゃんね?俺 」





「遼太となんかあった?」

「…ギクシャク、、しちゃってて、」

「ん〜 なにで?」

「えっと…色々と言いますか、、」

どこから話せばいいのか、、

お兄さんに話すべきなのか、、

「……あの、遼太くんってなんで大学の…」

「……あぁ、、 聞いてなかったの、?」

「聴き逃した…と言いますか、」

「あんね、父さん倒れたんよ。 元気なんだけどね?!」

「そんで、俺もいま遠方に仕事出てるしさ」

「父さんの畑とか、、遼太がやってんの。」

そう、、だったの、?

なんで言ってくれなかったの、、

「おれも働いてるし母さんもパートしてるし」

「大学行けって言ったんだけどさ笑 頑固じゃん?」

「父さんの畑を継ぐからいいって笑 そんで大学諦めたんよね」





なにも、、しらなかった、

遼太くんは、、なんで話してくれなかったの、、

「……桃羽ちゃん東京行くんでしょ? 応援しなきゃって遼太がさ言ってたよ?」

「そう、、なんですか、、」

「そ、あいつ大事なこといわないからさ不安だった?」

「…ちょっと、、」

「口下手なとこ父さん似なの笑 許してやって、」

「そんでさ、、あいつ今結構落ちてんの。」

「桃羽ちゃんがまだ好きなら連絡してやってよ、笑」





『あいつ今結構落ちてんの。』

頭がぐるぐるまわる、、

きっとお父さんのこともあったのに、、

責めちゃってたんだ、、

謝らないと……

ちゃんと、話さないと、、