きみがスキ


結局、開けないまま

バックも置きっぱなしのまま

学校にいるのも辛くて

栞にメッセージを入れて早退した



ベッドにうずくまって

聞いてもないのに

垂れ流したBGMが

妙に胸をつつく



鳴り止まない通知が

送り主の名前が

いまは目にするのも苦しくて

ミュートボタンに手が伸びてしまう…


『ももちゃん、すきだよ……』


最後に読んだ

メッセージがこんなにもつらいのも

こころから喜べなくなったのも

もう、、気持ちが、、

なくなっちゃったのかな、



気がついたら

スマホ片手に寝落ちしてて

あたりはもう暗がりに

木々の揺れる音が聞こえる。


水…飲もう……

部屋真っ暗…

誰も帰ってきてないのかな…


ゆずどうしたんだろ、、


もう、19:00だよ?


ままからも連絡ないし、、



なんでこんな胸がさわさわするの、、

なんで、、今なの、、

塞いでしまいたいほど

誰とも会いたくないのに、、


ゆず、、

探しに行かなきゃ……



学校も…

よく行く公園も…

いっしょに行くスーパーも


ランドセル背負ってる子なんか居なくて…

不安だけが

胸を騒がせる感覚だけが

苦しくてつらくて

足が重たいのに

走らないとなのに

絡まったイヤホンみたい…









「いっ、、」

もう、、なんで、、、

泣きたい…… 限界………

アスファルトに吸い込まれるみたいに

上手く立てない…


「ももちゃん!!」

「……ゆず、、?」

「ももちゃんただいま!」

「こん、な、、こんな時間まで何してんの?!」

「ももちゃ、、」

「どんだけ探したと思ってるの」

「どこ探してもいなくて、、」

ゆずも、、

居なくなっちゃうんじゃないかって、、

もう、、苦しい、、

「ももちゃ、、ごめんなさい、」

「………ゆず、ごめん、、ちがうの、、怒ってないの、」

心配してたの、

ごめんね、うまく言えなくて、

ごめん、、ごめんね、、


帰り道も

何話したかも

どう帰ったかも

わかんないけど、

気づいたらソファーの上で

真夜中だった。