不安とは裏腹に
桜のつぼみが小さく芽吹く季節に
そろそろ右手のカイロが熱くなる時期ですね。
森本くんと美穂ちゃんは
四大を受験するらしく既に過去問に追われて
日々項垂れて 疲れきって
でもたのしそうです。
瑠愛は美容の専門にいくって
嬉しそうに話してたし
清水くんは就職活動に
栞も早々と推薦枠で短大を獲得していて
出遅れまっしぐらのわたし、、
「……もうすぐゆず卒園式?」
「あ、うん なんか、、寂しそうにしてるよ。」
「そっか笑 はやいねなんか笑」
「そうだね…… ゆずが小学生とか信じられない、」
あの子、たまに無茶するから
学校でもひとりにならないか心配
お勉強もついていけるか心配
寂しがり屋だから
泣かないか
心配…
「ゆずなら大丈夫だと思うよ…?」
「そう、、だといいな……」
「ももちゃんはさ、この先どうするの」
「進路…のこと、?」
「うん。」
教育学部のある大学を
何校か選択してみたけど
どこもここから遠くて
進学先が本当にそこにするべきか
ちょっとだけ、、
悩んでる……
「先生、、なってみたいな、、って、」
「思ってるんだけど……」
「うん、」
「近くに教育学部あるところなくて、」
「……県外ってこと、、?」
…
…
「じゃあ、離れちゃうんだ……」
「遼太くんは、、」
「ん、おれはね保健師になりたいの。」
「保健師さん……」
「そ、、だからおれも県外かな大学は、、」
そっか、、
じゃあほんとに離れちゃう……
…
…
「寂しく、、なっちゃうね、、」
「………ももちゃん、」
「うん、?」
「大学合格したらさ、、旅行いこっか。ふたりで」
「旅行……?」
「うん、泊まりで一泊でも、、」
最後みたい、、
もう会えなくなるから、、って
考えすぎかもだけど、
そう言われてるみたいで
くるしい……
「…そう、、だね、」
…
また、、
考えすぎちゃった……
上手く寝付けない……
遼太くんはやさしいから
また心配かけちゃう
苦しい、、
「ゆず……?お姉ちゃんとなりでねててもいい?」
「ももちゃん?いいよ?」
「ゆずは、、幼稚園の子と離れちゃうの寂しくない、?」
「んー、? あゆみちゃんはおなじしょうがっこうだよ」
「はるかちゃんは?」
「あ、、 でもすぐあったらいーよ!」
ゆずらしいなあ、、
でもまえはやだって泣いちゃう子だったのに、、
お姉ちゃんばっか臆病だね……
ぎゅぅって抱きしめるゆずの小さいからだも
気づいたらこんなに大きくなってて
うれしさとさみしさと
また感情ぐちゃぐちゃ
…
…
本屋さんの参考書の棚を何度も見つめながら
1番近い大学に行くべきか
1番行きたい大学に行くべきか
何度も先生と
進路相談を重ねて
曖昧なまま もうすぐ春休み……
