年が明けて
はやい人はもう受験に向けて
少しずつ手を進めていて
なんとなく 進みたい道が決めきれずに
進路調査票の空欄をみつめる時間が増えた
来年にはゆずも小学生で
進学するのも 支障はないし
でも特に学びたい専攻があるわけでもなくて
なんとなく、、
将来への不安とか
この先どうしていくべきなのかって
考えが曖昧で
不安定な
梅雨時期の雲のよう
…
…
夕暮れの
オレンジ色に染まる
空き教室の窓際
部活動の掛け声が
吹奏楽部の楽器の音色が
時間を焦らすみたいで少しざわつく
「ももちゃんみーっけ」
「遼太くんどうしたの、、」
「ん〜?いっしょに帰ろうと思って」
「うん、ちょっとまってね荷物まとめなきゃ、、」
相変わらず臆病だから
遼太くんは進路どうするのって
うまく聞けなくて
もし進学で
わたしが就職なら…とか
逆だったら…
今のままはむりなのかなって……
考えちゃうんだよね…
「最近、、またなんか悩んでる…?」
「う〜ん、、ちょっと。」
「俺に話せないこと?」
「……進路、、どうしようって」
遼太くんはどうするのって
素直に聞けたら
きっと
こんな悩んでないの。
…
…
…
「ももちゃん… おいで?ぎゅ〜ってさせてよ」
「遼太くん、、」
「ん、おいで」
遼太くんはね
いつもこうやって
ちょっとの変化でも
なにも言わないでぎゅぅって
それだけで安心するの……
離れたくないよ、、
…
ゆずから借りたぬいぐるみ
部屋の片隅で抱きしめても
遼太くんの匂いもあったかさもなくて
寂しい夜___。
両耳から流れる好きだった動画も
今日はすごく雑音に聞こえて
そっと画面を閉じてみた
なにに不安で
どうしていいか分かんなくて
期限は明日までなのに未だに空白のまま
みんな進路もだいたい決まったって…
決まってないのはわたしだけ
聞けてないのは遼太くんだけ
翌朝の冷たい風にあてられて
思わず身を小さくぎゅっと
職員室の扉の前で立ち尽くす……
はあ、、
「櫻井おまたせ。話ってなんだ?」
「……進路のことで、、」
「櫻井はなにか進みたい道はあるのか」
「わかんないです。しばらく考えたけど…分かんなくて」
だから、、
相談したいです。
何に向いてると思いますか
どう進めばいいと思いますが
「櫻井は妹さんの面倒もよく見てたし保育系とか」
「あとは…… 個人的には看護も向いてると思うけどな」
「……ほんとですか、」
「あとはな意外かもだけど教師も向いてると思うぞ。」
教師……ですか、、
わたし、教えるの得意じゃないですよ、、
「櫻井、よく天音の勉強教えてただろ。」
「櫻井が教えてたところ天音いつも完璧だったんだよ」
「……そうなんですか、笑」
「俺は向いてると思うけどもう少し考えてもいいかもな」
「3年になる前には決めて欲しいけど笑」
…
…
「……考えてみます。」
そっか…
先生、、、、
小学校とかなら、、
まだスタートラインにもいないけど
少しだけ考えてみようと思います。
でも、、、
少しこわいです。
こわくて、
次の進路への切符も
落としてしまいそうです
