きみがスキ


花火大会はじまる前にお手洗い……

行っとこうかな……

混んじゃうかな…


「ももちゃん、あっちにね手洗う場所あったよ?」

「………ほんと、、えと、行ってきてもいい?」

「いっしょにいく?迷わない?」

「だ、、だいじょうぶ!すぐ戻るね」


あっち……

どっち……?

遼太くんこっち差してた……



よね、、?

あれ……

ここどこ……


人、、いない、、

迷子って、、やつですか、、



引き返したいのに……

道わかんない……


遠くの方でカウントダウン聞こえてる、

花火始まっちゃう……


「お姉ちゃん、、?迷子?」

「えっ、、と、、ボクは、、どうしたの?」

ゆずくらい、、かな、、

こんな木々生い茂るところで

ひとりでいたのかな、、

「ぱぱとはぐれちゃった」

「そっか…… お姉ちゃんも今迷子です……」

「おうち、、ぱぱのとこ、、かえ、りたあ、、」

こわかったよね、、

ひとりだったもんね、、

震えてる…… どうしよう、、

「ボク……お名前教えてくれる?」

「しゅーと、 ほりもとしゅーと」

「しゅうとくん、 お姉ちゃんと手繋げる?歩ける?」

「うん、、」


あ、、

花火上がっちゃった……

木の隙間から夜空に咲いた花が

パンッと咲くのがみえる…


でも、、

しゅうとくんを迷子センターに連れてかなきゃ……

遼太くんとせっかくの花火大会だったのに、

わたしが強がったせいだ……

ばかだなぁ、、もう、、







20分くらい歩いて

大通りに出たけど、、

絶対花火大会と真逆だよねこれ、、


交番……行けばいいのかな…

いるかな……

「お姉ちゃん、、花火見れないかな…」

「ぱぱみつけたらみれるよ……せっかく来たもんね」

みたいよね……

はやくぱぱみつけようね、

お姉ちゃんみつけるまでいっしょだからね。


「あの……迷子で、、」

「兄妹ですか?」

「いえ、別々に迷子になっちゃって…… 」

「堀元 周杜くん と 櫻井 桃羽……デス」

7歳と、、15歳です、、

お恥ずかしい、、

「堀元くん!さっきお父さんがここに来たんです…」

「ほんとですか、、!よかった……」

「しゅうとくんぱぱすぐ会えるからね、、大丈夫、」

大丈夫だよ。

悲しい顔しないで、、

泣かなくても大丈夫、、

あんなところにひとりで不安だったよね、、





「お姉ちゃん、、ありがとう、、」

「ううん、もうぱぱの手離したらだめだよ?」

「本当にありがとうございました……!」

よかった、、

しゅうとくん無事にぱぱにあえた、、


わたしは、、

遼太くんとあえるかな、、

もう花火も遠くにあるし、、

音もだんだん激しくなってきたし

もう、、終わっちゃうのかな……





「……りょ、、たくん、、」

「迷子の迷子のももはちゃん笑」

「えっ、遼太くん?!」

なんで、、

レジャーシートひいてたのに、、

「不安になってお手洗いまで追いかけたらいないし笑」

「……ごめんね、」

「いなくなっちゃうのがいちばん嫌だから…」

「よかった…みつけられて……」





「花火、、おわっちゃ、」

「うん、、笑 だから、はやく帰ってさ。」

「手持ち花火しない?笑 ゆずもできるでしょ?」

泣いちゃいそう、、

だって、、

遼太くんたのしみにしてたじゃん、、

花火大会たのしみだねって、

ずっと言ってたのに、、

「桃羽? 帰ろっか」

「……ごめんね、、」

「手持ち花火2袋買っちゃお笑」

「…ごめん、、」

ほんとに、、

ごめんね、





「そんな謝られたらおれも悲しいよ……笑」

「ももちゃん、、そんなに抱えないで?」

「おれね、ももちゃんがいたらそれでいいの。」

「……それだけでいいの。」


ごめん、、

上手くいえなくてごめんね、、

「あーもぅ、、」

ん、

遼太くん、

「次謝ったらもっとするよ、、?」

「すきだからいっしょにいるの、、、もっと笑ってよ、」

「……でも、、んっ、りょ、た、、」

苦しい……

けど、、いやじゃないの、、

もっと、、ってよくばりになりそ、

「あー、、早く帰ろ、、、ゆずに怒られに行かなきゃ…」



怒らせないよ、、

だって、、最後は、、

わたしがしたかったんだもん、、