きみがスキ


毎日が特急みたいに

横に流れるように

あっという間に月日は流れてく

乗り遅れないように

はぐれないように


「あのねあのね!きょーのおやつちょこだったの!」

「ええ…お姉ちゃんにはチョコないの?笑」

「ゆずがぜんぶたべたー!笑」

ゆずはね、1900gの未熟児で産まれてね

一時はあぶないかもしれないって

そんなこと言われててね

でも、こうして

2人並んで

毎日が流れてくのは

寂しいけど嬉しいんだよ…


「ゆず?きょうはハンバーグにしよっか」

「ももちゃんのハンバーグにんじんいるからやだ!」

「ええ……お姉ちゃん愛情たーくさんいれるのになあ」


むぅって口を尖らせるくせに

ちょっとだけね?って

ちゃんと完食してくれたりね

台座に乗って

並んで歯磨きしたり


「……お姉ちゃんねゆずが妹で嬉しいな」

「ゆずもももちゃんがおねえちゃんですき!!」

「ん〜ゆずだ〜いすき!」

「ゆずもゆずも〜!だいすき〜!」


はやくふたりで

旅行とか

もっと遠くにお出かけしようね。

ぎゅぅって小さいからだが

だいすきだよって

一生懸命伝えてくれるの。

心があったかくなるね笑







代わり映えのない教室の

となりの席の

だいすきなひと。


ちいさな紙パックのいちごみるくを

しあわせそうに飲んでるの

「遼太くんはいちごみるくだいすきだね…笑」

「ん、飲む? おいしいよ」

「しあわせそうに飲んでるのみてるから大丈夫。」


そう?って笑いながら

またちょっと遠く眺めて

たまにね、原材料ぼーっとみてたりね笑



それから、

今日の隅で

カーテンの裏で

楽しげに話してる声がするの

栞と清水くんの

カーテン越しのシルエットが

いつも笑ってるから

しあわせ。


栞はね、昔は泣き虫さんで

虫が怖くってよく蟻みて泣いてたのに

わたしが泣いてると

半泣きなのにいつも前に立ってくれてね。

やさしい子なんだよ……

清水くん、泣かせないでね。



いつも瑠愛と美穂ちゃんは

動画見ながら大笑いしてて、

たまに森本くんに

" 瑠愛さん 静かにね " って注意されてて

美穂ちゃんがまた笑ってたりして


見渡せばしあわせが

すぐそばて咲いてるの。

この高校を選んでよかった。


「……桃羽?顔緩んでるよ?笑」

「 ふふ笑 なんか、、いいなあって笑」

「そっか笑 はい、これあげる。」

「あ、わたしのすきな味……」

「朝みつけて思わず買っちゃったからさ笑 たべて?」

ミルクキャンディ……

しあわせの味……







夕暮れどきの公園

片耳から流れる

ローカルバンドのメロディと

右手にブルーベリー味の飲むヨーグルト



雲間に太陽の欠片と

足下の小石


『りょうたくん ・ ももは 』

相合傘なんて、、

幼稚園ぶりに書いたな…笑


恥ずかしくって

手のひらでさらさらと消すくせに

寂しくなって『スキ』の文字。


待ち合わせ前の

ひとり


「桃羽おまたせ?」

「遼太くん、、」

「なにしてたの…笑」

「……な、にも?」

「ほんと…?笑 地面になんか書いてたじゃん」

いつからみてたの…笑

相合傘なんて書いてたとか言ったら

遼太くん照れちゃうかな笑

「……いこ、、遅れちゃう」

「プラネタリウムたのしみだね?制服デートだ笑」

「はじめてだね…笑 帰りにタピオカ飲みたいな。」

「ももちゃんお腹いっぱいって半分残しちゃうでしょ」

「……今日は飲めるもん、、」

「じゃあ2人で1個。 ね?」

飲めるもん…

飲める…もん、、

「遼太くん、、ちょこ味でいい?」

「えー、、いちごみるくがいーな、、」

「じゃあ、、ひとり1個にしようよ、」

「うそうそ笑 ちょこ味にしよっか笑」

でもたぶん、

いちごみるく選んじゃうんだよね。

すきだから、、