きみがスキ




「送ってくれてありがとう…」

「家入るまで見送らせて?」

「うん笑 じゃあ、、またあしたね?」

名残惜しいな……

玄関のドア壊れて開かなかったりしないかな……


「りょーにー?!」

「桃羽…?と、、」

「まま!りょーにーだよ!ももちゃんのお友達!!」

えっえっ、、

ゆずとまま、、?!

「あら、、前に遊びに来てくれた子?」

「初めまして。桃羽さんとお付き合いしてます。」

「倉塚、遼太です。 柚羽ちゃんとも何度か……」

『お付き合いしてます』……

口にされると、、

照れるというか、、

実感が湧くというか、、

「あら~笑 彼氏……笑 娘のことお願いしますね?」

「はい……笑」

「遼太くん、ごめん、、」

「いいよ笑 挨拶出来てうれしい」

離れたくないって

玄関開けるの渋ってただけなのに

ままとゆずが帰ってくるハプニングは聞いてない…

「りょーにー?ももちゃんのかれしになったの?」

「ん?そうだよ笑 おともだちからかれしになりました」

「ぱぱになる?」

「おままごとはまた今度にしようね?」

……

……

ままのまえでその話しないでゆず、、

「じゃあ、ここら辺で失礼しますね」

「遼太くん、、またね?」

「また明日ね?笑」

「りょーにー!またねー!!」

「柚羽ちゃんまたね笑 お母さんもまた、、」


遼太くんが見えなくなるまで

ゆずとふたりで見送る木曜日の夕方


…

…

…


「桃羽?ご飯運んで~」

「はあい」

「今日、赤飯なの?なんで、、?」

「桃羽に初彼氏できたから笑」

…

ほんっと、、

ままってこういうところある、、

あわせるの恥ずかしかったの、、

「でもいい男の子だったね。また連れてきてね」

「うん、、 ゆずも遼太くんだいすきだし、」

「ゆずに取られないようにね?」

「……変なこと言わないでよ、」

ゆずには敵わないからな…

こんなかわいい子いたら

目移りしちゃうのかな。

やだな、、

「まま!ももちゃん悲しませちゃだめ!」

「りょーにーはね、ぱぱになるんだもん!!」

「……ゆず、こぼさずしっかり食べて早く寝て?」

「孫が楽しみだね?笑 」

「まま、、ほんっと、変なこと言わないで……」

でも、、

ままが遼太くんのこと

ちゃんと認めてくれてるみたいで

うれしいな……


…

…


遼太くん、まだ起きてるかな。

連絡してもいいかな。

…

『桃羽まだ起きてる?』

わ、、遼太くん、、

『起きてるよ。連絡するか迷ってた、、』

『少し電話できる?』

『うん、』

…

『もしもし?』

「はい、」

電話越しだと

少しだけ低く聞こえる……

『急にごめんね。声聞きたくなって、』

「わ、わたしも、、会いたいなって…」

…

…

電話ってなに話したらいいんだろう

普段ってなにはなしてたっけ、、

緊張で心臓がうるさい、、

『電話だと緊張するね笑』

「うん、、笑」

『もう寝るところだった?』

「ベッドにはいるけど、まだ寝れないかも、、」

『じゃあ、お互い眠くなるまで繋げてていい?』

「……うん。」

他愛もないはなし

すきなもののはなし

学校のはなし

話は尽きないのに

だいすきな声にゆっくりまぶたが落ちてくの…

『桃羽…?』

…

すき、、

『寝ちゃったかな…? もう少しだけ繋げとくね。』

『でも、、おやすみ』

……

……

……


通話時間 7時間16分

朝、目が覚めても

繋いだままの

初めての寝落ち通話

電話越しに聞こえてくる

寝息が愛おしくて

まだ、、

切れない。