きみがスキ




……

……


顔合わせるのすらこわいほど

震えた手で わたしから送るメッセージ

『少しだけお話したい…』

小さな勇気で

震える手で


『……ふたりでいいの?』

やさしいな…

誤解されてるから…

きっと桜井くんのこと気にしてかな…

『ふたりがいい……』

『わかった。学校じゃない方がいい?』

『……雨宿りした公園で、、待っててもいい?』

『うん。行くね。』

あの日の

ゆずに向けてくれた笑顔が

すごく好きだった。

ちょっとずつ

意識し始めたこの気持ちが

森本くんへの返事で

確信して…


どんどん欲張りになって

どんどんわたしだけがしりたいって




倉塚くんを待ってる間

あの夏休みの

あの日の

寝顔の隠し撮り……

ずっと秘密にしてようと思ってたけど

この時にはもうすきだったんたよ、、

倉塚くんのこと…




……


人気のない公園の

雨宿りのベンチ

握りしめた手が汗ばんで

震えて 怖くて

倉塚くんを待ってるこの時間が

今までのどんな時よりも

長くて……

ながい……


「……櫻井?待たせちゃった?」

「倉塚くん、、」

「手、、震えてる…… 寒い?」

ううん、、

ちがうの、、

寒くなんかないの、、

「これ、羽織ってて。風邪ひいちゃう」

脱いだばかりの

倉塚くんの温もりが残ったブレザー…

ほんとにね、、

優しさに触れるたびにね、、

ここがね、、

胸がねぎゅぅて、、

こんな風にね……

「櫻井、、?どうし_ 」

「すき。倉塚くんのこと、、」

「すき、、になっちゃったの、、」

迷惑かな、

困らせちゃうかな、

どんな、、顔させちゃってるかな、、

ごめんね。

弱虫だから

また、、倉塚くんのこと

ぎゅってしちゃってる、、

「……櫻井、一旦離してもいい?」





目、、あってる、、

目の前にね、、倉塚くんがいるの、、

「俺も、、すきだよ。」

「たぶん、櫻井が好きになってくれるより前から」

うそ、、

ほんと、、?

「遥斗と仲良く話してるのも」

「海と話してる姿みんのも」

「桜井が、、キスしてんのも」

「……すんげーいやだったよ。」



倉塚くん、、

「櫻井が思ってるより俺、重いよ?」

「そんなことない……」

「だって、、髪型みた時も浴衣のときも」

「誰にも見せたくねぇって思ってた笑」

「……じゃ、、同じだ……」

「倉塚くんの寝顔みたときにね、、」

「誰かにみられるちゃうのやだなって、、」

よくばりに願っちゃってた

あのときからずっと

好きが大きくなって

ちょっと苦しかった

「……桜井が桃羽ちゃんって呼んでんのイラッとしてた」

わたしね、、

ももちゃんって呼ばれた時のこと

思い出してたよ、、

桜井くんが、名前で呼ぶたびに

倉塚くんの呼んでくれた『ももちゃん』で上書きしてた

「じゃ、、桃羽って、、呼んで、」

「ずっる… 好きだよ……桃羽、、」

「わたしも、、遼太くんのことが好きです。」

『桃羽』……

更新された呼び方……

妄想してたよりもっとうれしい、、

「「付き合ってください、」」

「ハモっちゃった笑」

「……桃羽?俺の彼女になってくれますか?」

「はい……」

潰れちゃうくらい強くて

だいすきだよってたくさん伝えられてるみたいで

こんなに苦しいのに

こんなに嬉しくて仕方ない

ぎゅってするのは 初めて……

「桃羽…1回だけ上書きさせて?キス」

「……うん、」

触れるだけ

想いが通じ合えたから

やっと、、すきって言えた、

「桃羽、、もっかい、、」

「んっ、、すき、」

遼太くん、

すきだよ、、





手を絡めて帰る帰り道は

もう秋風が冷たく吹いてるのに

なぜかあつくて…

でもうれしくて…

「……遼太くん、ひとつだけ聞いていい?」

「ん?笑 なに?」

「……妹みたいじゃんって、、前に言ってたの、、」

「んー、、あっ、笑」

「柚羽ちゃんはもう妹みたいなもんじゃん?って笑」

「……そ、、そっか、ゆずのことか、」

じゃあもうずっと

勘違いしてたんだね……

「気にしてたの?」

「……ほんのちょっと、、」

「ふっ笑 桃羽はずっとかわいい女の子だと思ってたよ」

……

……

「…それは、、それで、、恥ずかしいかも…」

「しあわせにするね?彼女さん?笑」

「うぅ…ずるい、、」

「もっかいぎゅしとく?笑」

ずるいのに、、

飛び込む衝動は止められなくて

この包み込まれる安心感が

たまらなくだいすきなの。


ありがとう。

遼太くん