「しぃちゃん。 いや、椎菜。ずっと愛してるよ」 そう言うと、ぎゅっと抱きしめてくれた。 私も初めてあだ名じゃない、本当の名前で呼ばれた。 みんなとは違う呼び方が、特別な意味を持って嬉しかった。 今の私は誰よりもきっと幸せを見つける事ができて、幸せを感じる事ができる。 凌との距離には、1ミリの隙間もない。そう感じた。 店のステージで唄う歌は、寂しい歌も少なくはなかったが、幸せな歌ばかりを唄うようになった。 自分が単純だという事を知った。 そして、この恋は本物であり運命なんだとも思えた。