世界で一番わがままな君とガラスの心臓

生まれつき身体が弱く、外で遊ぶことを固く禁じられていた明日は、立派な茅野家の屋敷の中でいつも一人で過ごしていた。


同世代の子供と関わる機会なんて一切なく、彼女にとって生まれて初めて会った同年代の人間が、隣の庭で泥だらけになって遊んでいた私だったのだ。


最初は、垣根越しに目が合うだけだった。


けれどある日、私が摘みたてのシロツメクサを持って茅野家の玄関へ上がり込み、縁側で退屈そうにしていた明日の手をとった。


『いっしょにあそぼ!』


それが、すべての始まりだった。