なんとなく、静かに顔を見合わせる。
爽真はきゅっと眉を寄せて、少し照れたみたいな顔をしている。
「えーと……、2人だね」
「……。だな」
どうしよう。この沈黙。
なんでこうなったかよくわからないけど、なんか緊張はしてきた。
えーと。
社長が会って話すだけはないって言って、
爽真がそれを否定しきらなくて。
それで社長が、なぜかこの場を用意して……?
額に手を当てて、うーんと唸る。
爽真はそんな私を見下ろして、何か言い出すのを待っている。
(つまりこれは、ちゃんと恋人らしくしろってこと……で、いいんだよ、ね?)
ちら、と爽真を上目に見つめる。
(ということは、だから……)
学校帰りのままの、アイボリーのセーターから指先を覗かせた腕をぎこちなく広げてみる。
緊張に膝がクッと内向きになった。
「どうぞ……」



