――……
ソファの上で正座して、しっかり膝まで向けて爽真と向き合う。
爽真も正座こそしないけど、できる限り私の方を向いて言葉を待ってくれている。
テレビは消した。音はない。
まだ回る換気扇の音が、気まずい空気をかき混ぜているかのようだった。
「あのね、爽真」
「……うん」
「私に、映画のオファーが来ました」
「……。え?」
緊張していた爽真の顔が、一瞬でぽかんとした顔になる。
“そんなこと?”って、心の声が聞こえた気がした。
「それは……おめでとう。
瑠奈がずっとやりたがってた仕事、だろ?」
困惑気味にそう言うのは、多分私が“やりたい仕事がきた”というテンション感じゃないからだ。
まだハテナが浮かんでいるだけの爽真に、ごくりと唾を飲み込む。
正座に置いた拳に汗が滲んで、力が入った。
「ジャンルはね、恋愛映画。しかも主演」
爽真の眉がピクリと反応する。
恋愛モノの主演。
これが何を意味するか、察したようだ。
「それで――相手役……」
ドクンと、胸に緊張が走る。
口を開くのがやけに遅く感じた。
「――紫苑なの」
ソファの上で正座して、しっかり膝まで向けて爽真と向き合う。
爽真も正座こそしないけど、できる限り私の方を向いて言葉を待ってくれている。
テレビは消した。音はない。
まだ回る換気扇の音が、気まずい空気をかき混ぜているかのようだった。
「あのね、爽真」
「……うん」
「私に、映画のオファーが来ました」
「……。え?」
緊張していた爽真の顔が、一瞬でぽかんとした顔になる。
“そんなこと?”って、心の声が聞こえた気がした。
「それは……おめでとう。
瑠奈がずっとやりたがってた仕事、だろ?」
困惑気味にそう言うのは、多分私が“やりたい仕事がきた”というテンション感じゃないからだ。
まだハテナが浮かんでいるだけの爽真に、ごくりと唾を飲み込む。
正座に置いた拳に汗が滲んで、力が入った。
「ジャンルはね、恋愛映画。しかも主演」
爽真の眉がピクリと反応する。
恋愛モノの主演。
これが何を意味するか、察したようだ。
「それで――相手役……」
ドクンと、胸に緊張が走る。
口を開くのがやけに遅く感じた。
「――紫苑なの」



