【続編】ふたりの恋のそだてかた。




なりゆきで、爽真の家に泊まることになった。



最悪終電で帰るつもりだったし、全くそんな予定なかったんだけど――
まぁいいか。お風呂とか諸々、全部家で済ませてるし。


シーリングライトをつけて、いつも通りの明るさになった部屋で潰してしまったラッコの顔に綿を寄せて再生する。


今、爽真はシャワー中。

回復したかと思いきや、なんとなく面持ちが険しかったけど……結局大丈夫なんだろうか?


バタンと、浴室の方からドアが開閉した音がする。
その後少しして、爽真がリビングに戻ってきた。

「おかえりー」
「……うん」

ラッコを隣に置いて、ソファに座ったまま爽真の方に振り返る。

バスタオルを肩にかけて、まだほんの少し湿らせたままのまっすぐな黒髪がちょっと幼い。
蒸気を纏って見える爽真の顔は、やっぱりなぜか固かった。


「……なんか飲む?」

「爽真が飲むなら。ていうかもう疲れてるでしょ。
明日も仕事だよね?早く寝なきゃじゃない?」

「……そうなんだけど」


なんかまごついているな。
まだ寝たくないとか?


ラッコの頭をポンと撫でて、立ち上がる。
じわじわとぎこちなく近づいてきている爽真にこっちから距離を詰めて、どうしたのかと顔をのぞいた。


「爽真?どしたの?話したいことある?」