「瑠奈……?」
ソファにだらりと垂れる脚。
ラッコを下敷きにして、瑠奈がソファに倒れ込んでる。
座って待っていたのに寝落ちた、そんな体勢だった。
走ってそばに行くと、はっきり聞こえる穏やな寝息。
目の前にしゃがみ込んで気の強い目を閉じていると童顔が際立って、閉まりきってないない口元が子どもみたい。
丸まった背中が、無警戒に大きく膨らんだり萎んだりしている。
動揺と困惑に、どんどん安心が混ざっていく。
触れていいのかまだわからないのに、触れたい。
我慢していた指先が動きかけた時――
「ん……」
瑠奈が目を覚ました。



