――――
――……
これから撮るのは、第四話のクライマックスシーン。
四話では、大翔への信用を失って侑征に揺れ始めた美咲が、ちょっとしたきっかけで大翔との仲を修復する方向に傾く。
そこで侑征との過ちを清算しようと彼のアパートに訪れてして、逆に初めて一線を越えてしまう。
――その、線を越える瞬間のシーンの撮影だ。
物も色味も少ないのに、どこか雑な生活感のある男の一人暮らしの部屋。
座るよう促したのに、硬い顔をした美咲は座らない。
――決別の予感。
そんな緊張した空気。
「“美咲さん……?”」
やっと手に入れかけた人が逃げないように、わざと優しく押さえたトーン。
態度は固い意志を持ち込んでいるのを装っているのに、美咲の瞳は絆されて揺れている。
「“大翔とやり直すことにした”」
優しさゆえの、キッパリとした言い切り。
“だから終わり”そう言わなくても、そうだとわかってしまう。
――……
これから撮るのは、第四話のクライマックスシーン。
四話では、大翔への信用を失って侑征に揺れ始めた美咲が、ちょっとしたきっかけで大翔との仲を修復する方向に傾く。
そこで侑征との過ちを清算しようと彼のアパートに訪れてして、逆に初めて一線を越えてしまう。
――その、線を越える瞬間のシーンの撮影だ。
物も色味も少ないのに、どこか雑な生活感のある男の一人暮らしの部屋。
座るよう促したのに、硬い顔をした美咲は座らない。
――決別の予感。
そんな緊張した空気。
「“美咲さん……?”」
やっと手に入れかけた人が逃げないように、わざと優しく押さえたトーン。
態度は固い意志を持ち込んでいるのを装っているのに、美咲の瞳は絆されて揺れている。
「“大翔とやり直すことにした”」
優しさゆえの、キッパリとした言い切り。
“だから終わり”そう言わなくても、そうだとわかってしまう。



