「“Ru”って何?彼女?」
ため息をついた瞬間、あっけらかんと聞いてきた声にガタ、と思わず椅子を揺らす。
音もなく近づいてくるから、画面を消せてなかったのか。
薄づきのリップが剥げた唇に指を当てて、御伽蘭子が考えるように視線を上に持ち上げる。
「“Ru”……る。……るな。
ふーん、そういうコトね」
「……」
含むような妖しい笑みに、ひやりとするけど諦めもつく。
この人相手に変に誤魔化してもまともに取り合わないだろうし、だったら口止めしたほうがいい。
「……このこと、口外――」
「あー、しないしなぁい。興味ないし。そーゆーの」
あっさり。
本当に興味なさそうに、御伽蘭子はマネージャーを呼びつけて自分のスマホを受け取る。
「辻褄が合ってすっきり。推しにガチ恋とか、過去のビジネス恋愛に固執とか、あんまし瀬名くんぽくなくてしっくりこなかったんだよねぇ」
「……」
呑気な語りに、何も返せない。
というか、何を言っていいのかわからない。
「可愛いよねぇ。香月瑠奈ちゃん。
実力派だし。チャンスに恵まれないのが不遇だけど――」
退屈そうにスマホをいじりながら、本当にそう思っているのかいないのかわからないテンションで御伽蘭子は1人話し続ける。
ため息をついた瞬間、あっけらかんと聞いてきた声にガタ、と思わず椅子を揺らす。
音もなく近づいてくるから、画面を消せてなかったのか。
薄づきのリップが剥げた唇に指を当てて、御伽蘭子が考えるように視線を上に持ち上げる。
「“Ru”……る。……るな。
ふーん、そういうコトね」
「……」
含むような妖しい笑みに、ひやりとするけど諦めもつく。
この人相手に変に誤魔化してもまともに取り合わないだろうし、だったら口止めしたほうがいい。
「……このこと、口外――」
「あー、しないしなぁい。興味ないし。そーゆーの」
あっさり。
本当に興味なさそうに、御伽蘭子はマネージャーを呼びつけて自分のスマホを受け取る。
「辻褄が合ってすっきり。推しにガチ恋とか、過去のビジネス恋愛に固執とか、あんまし瀬名くんぽくなくてしっくりこなかったんだよねぇ」
「……」
呑気な語りに、何も返せない。
というか、何を言っていいのかわからない。
「可愛いよねぇ。香月瑠奈ちゃん。
実力派だし。チャンスに恵まれないのが不遇だけど――」
退屈そうにスマホをいじりながら、本当にそう思っているのかいないのかわからないテンションで御伽蘭子は1人話し続ける。



