「発売日に買う必要あります?
しかもこれから本人に会うのに」
「だからこそでしょ。直接感想言いたいじゃん?
いつも通話かメッセージで送るだけなんだもん」
「そういうもんですかねぇ」
「そういうもんなの!わかったら早く出して!」
はいはい、とうんざりした目で返事をして、再び車が動き出す。
暗い車内でページを捲る。見たいものは一つだから、飛ばし飛ばしで。
「あったあった」
お店や街灯がたまに誌面を照らして、笑顔の美少女の横に並ぶクールな男子の姿を浮かび上がらせる。
よく見えないな、なんて思うけどいつもな感じで笑みが漏れた。



