「ちょっと!あなた!」
「すみません……!うちの新人が非常識を!」
外を警戒する紫苑のマネージャーに、受付そっちのけで飛んできた御手洗が速攻で頭を下げる。
「いいですよ、別に。通りに誰もいなかったですし。
やる気が空回りしただけだろうし、怒らないであげてください」
にっこりと爽やか営業スマイル。
場の空気が一瞬で和んで、恭介くんも「はわわわ……」と赤面しだした。
紫苑の一言で矛を収めたマネージャーが、ハッと息を吐いて受付をしに歩いていく。
収まったなと肩をおろした紫苑を、恭介くんはキラキラした目で見つめた。
「成宮さんスター過ぎます……!瑠奈さんの次に輝いてます!」
「あなたはもういいから、僕から離れないでください」
紫苑の輝きに当てられて倒錯したことを言い出した恭介くんの首根っこを、御手洗が掴んで引きずっていく。
紫苑のマネージャーに聞かれなくてよかった……。
マジで共演NG案件になるとこだった。
「やっぱすごいね、あの新人」
「ほんとごめんね……ありがと、紫苑」
「いいよ。貸し1ね」
「うっ」



