【続編】ふたりの恋のそだてかた。

なんとなく動かした指に、ソファの布面のざらついた感触がする。
多分時間はどんどん過ぎていっていて、焦れば焦るだけ頭が真っ白になる。

何を言えば。
何を伝えれば。

恋愛初心者の私には、状況を打破する方法がわからない。

ただ、喧嘩したわけでもないのに気まずさだけでできてしまったこの隙間が、どうしても寂しくて――
自分の中で踏ん切りをつけて、その隙間を埋めるように座り直した。

「……!」

照れ隠しの顰めっ面で見上げた爽真の顔は、驚いている。

その頬を捕まえて、0.何秒。
いってしまえと思った勢いで、爽真の唇にキスをした。


「――……」

触れ合わせたままじっとして。
薄く開けたままの視界に、見開いて揺れる夜色の瞳が映る。

緊張気味の指を頬に沈ませた、滑らかで柔い感触。
勢いでしておいて鼓動は破裂しそうで、また色気もなく唇を離した。