魔法がなくても




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ずっと一日、そわそわ。
女の子たちがそわそわ。

食堂で合流した四とシエルが言うに、その理由はまた編入生が来たとのことで。
向かいにいる桜と相づちをうつと、私の隣座る四がつまらなさそうにほおをづえをつく。


「その編入生のことを見たやつらが……"まるで絵本の王子様みたい!"って朝からさわいでんだよ。意味わかんねぇ。王子様みたいなやつのどこがいんだか。お前はどう思うよ、星羅」

「どうって……そうなんだぁとしか」

「さっすが俺の相棒だぜ。王子様顔につられねぇのがな」


ぱちんっと指を鳴らしとたんに笑顔になる四に、桜は苦笑いを浮かべる。
すると乃蒼と宙くんがトレーを手にやって来た。


「はぁ、お腹すいた……って星羅の隣が空いてない!絶望的!」
「おっと」


はしに座る私の隣は四がいて、頭をかかえた乃蒼の手からトレーが落ちると宙くんはあわてながらもナイスキャッチ。
そしてトレーを渡しながらさわぐ乃蒼に提案した。