魔法がなくても




長期休みが終わり、私たちも同じだけど、宙くんもまたいつもの生活にもどった。

毎日のように宙くんはどんよりしながら帰ってくるも、おーさんとの会話や乃蒼たちのおかげでテストとかのプレッシャーよりも楽しみを見出せてる感じがする。

なんだかんだ文句が多い乃蒼が、宙くんと一番一緒にいるところを見かけるような気もしていて、そこにシエルがいたり四がいたり。

宙くんにちょっかいをかける生徒には私だけではなく皆が対応してくれてるみたいで、ペンダントは強化したものの安心感がある。




そして、休みボケが取れてきたある日、なぜか朝からひときわ学園内がさわがしくなっていた。特に女子生徒たちが。

こそこそと話すグループがあっちこっちにいる。
様子を見るに悪い話ではなさそう。
むしろ、楽しそうな……。


「おはよう星羅」
「あ、おはよう桜」


後ろから声をかけてきた桜に何事かと聞いてみようともしたけど、すぐに今日の授業の話になったから話題を変えることはしなかった。