魔法がなくても


「どうかにゃ、初のバーベキューは」

「うーん、思っていたより集まってるなぁと。子供先生もめずらしく来てるみたいで驚きました」

「そうにゃ、いつもぎょーじに参加しないっていうのに。こういうのだけは出るのにゃ。……じゃない。ワガハイが言おうとしたのは」


なんだろう、と私が首をかしげれば理事長は少しだけ姿勢を正して私を見つめた。


「楽しんでにゃ、セラセラ。セラセラの周りには強い子がいるしワガハイもいる。よくわからんソラソラも。……安心して楽しむのにゃ」

「……はいっ」


小さな肉球にハイタッチを求められ、私は理事長の手に自分の手を合わせた。


「っは!これは焼けている!!お肉が食べごろの匂いにゃあー!!待たれーいワガハイのお肉ー!」


まばたきする間もなく、理事長は飛んでいってしまった。
そのせいで起きた風で髪が乱れ、手ぐしで直していると、


「星羅、飲み物もらってきたよ」


宙くんが三人分の飲み物をかかえてきた。
お礼を告げると、