魔法がなくても



ホッとしたように笑う宙くん。
普通の人間となにも変わらない笑顔。

けれど、この笑顔を持つ宙くんが人ではない──理事長と話してからずっと、四たちに打ち明けるべきなのか、そう考えていたけれど今は言えそうにない。

聞いた私でさえ、やっぱり信じられていないのだから。
言いふらすものではないし、私の心にしまっておくのがいいのかもしれない。

いつか……いつか周りに分かられる時まで、宙くんの真の姿を見る時まで……。




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そして、海辺のバーベキュー当日。

先生たちもまじえて、生徒同士のしんぼくを深めつつ、ただ楽しんでほしいという理事長の気持ちで開催されているバーベキュー。

海辺にはけっこうな人数が集まっていて、話してる子もいれば、バーベキューの手伝いをしている子もいる。

私たちは手伝っている側で、次々と食材や皿など運び出していた。
こういう時は自分の力でやると楽しいのだと、理事長からのおたっしで。魔法の使用はなし。
だから力作業は男の子チームが出番ってこと。


「うーんっいい天気!ぼくと星羅のあーん日和にさいてき!神様ありがとー」

「キミには星羅しか見えてないんですか?こんなに人がいても」