魔法がなくても





長期休みに入り、朝から白ちゃんとツララと遊んだり、ゆっくりと読書をしたり、散歩したりと、普通の学生のような休みを過ごしている。


そんな中……



「だーかーらー!この言葉を間違えないで唱えないと意味ないの!」

「ご、ごめん。なんかやたらと長ったらしくて……」


毎日、とはいかなくてもひんぱんに休み中は、乃蒼や四、桜と私たちの家に来ては庭で宙くんに色々と教えてくれている。
シエルは……たまに乃蒼から無理矢理連れてこられる感じで。

今は桜と私は木かげでティータイム。


「乃蒼のよりもっと簡単に唱えられそうなものにしましょうか」

「そもそも、あいうえおがまともに読めてないんだからもー!」

「ごめんって」


こちらの……魔法界においての文字は全く私たちが見たことない形だから、こちらの五十音順を覚えるのも宙くんは未だ苦労している。

それに割と簡単な魔法ほど唱える言葉が多かったりするから、カタコトになる宙くんは全く唱えられていない。