魔法がなくても



「ば、バレてたの?」

「ペンダント、私が渡したんだよ?居場所くらい分かるって」

「あ、なるほど……」


近いから何もせずとも分かるけど、魔法を使えばどこにいても居場所は探れる。


「はははっさすが星羅ちゃんだな」

「ですねぇ……すごくいいタイミングで助かり……って、星羅は買い物?」


カウンターをとびこえて、宙くんは私と向き合う。


「宙くん、バイトかなって寄ってみたの」

「そうだったんだ。あーでも今はその……おーさんにかくまってもらってただけでして」

「なら二人で帰ったらどうよ。星羅ちゃんって最強の護衛つきで」


おーさんが椅子に座りながら優しくほほえむと、迷いなく宙くんが『お願いします』って言うから一緒に帰ることにした。







「──もう、追われてないと思ってたのに」

「授業で一緒になると、たまにあんな感じで……」

「そうかぁ……」


これは一度あの男の子たちをしかるべき──


「あ、あのさ。……さっきも前も、助けてもらった時に女帝って呼ばれてたけど……」

「それは……ランクがSで強い女子生徒ってとこから、女帝って一部から呼ばてるだけだよ」

「強い意味できてたんだ……納得」