魔法がなくても






宙くんの目の変化を見てから、時間がたてば何かしらが起こるかも……と思いながら過ごしていたけれど、なんの変化もおとずれないまま時折変わる瞳を目にする日々がすぎて──学園で定められた長期休みが近付いていた。





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すっかり同居生活に私と宙くん、白ちゃんとツララも慣れて、ツララ指導のもと宙くんの家事も板についてきていて。

四や桜にも宙くんを紹介して、桜は優しいから宙くんも普通に話せていた。

しかし……


『おお、お前が同居人か。ふーん、ほう……』

『え、えっと……おね、お願いします……』


四からはまるで不良にからまれているようだった。だけどそれは最初だけで、皆は仲良くして宙くんの魔法の練習に付き合ってくれていたりしている。

それでも何も発動しないから、四が怒ったり乃蒼がふくれたり。

……そんな中、私は宙くんの瞳の件がどうも気がかりで仕方なかった。





放課後、他愛のない話をしてわずかな女子会をした桜とわかれ、頭に浮かぶ宙くんの瞳を思い出す。