魔法がなくても



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理事長何かを聞いた翌日──。



「ただいま」

「あっ星羅……お、おかえり。白たちは星羅の部屋で多分お昼寝中だよ」


扉の音に反応して、宙くんがリビングから顔を出した。


「どうかした?」

「いや、玄関からと廊下のドアから帰ってくる時で何が違うのかなぁって。星羅の部屋は一階だけど今出てきたドアはなんの……って聞いていいやつ?」


そう、私が今開けて入ったのは家の廊下一番奥に立てかけられたドア。


「全然いいよ。これは学園にある私の部屋とつなげてるの」

「学園?」

「ランクSとAから、月に何度か学園の護衛目的で泊まることを命じられるから。一応理事長は常にいるけどね」

「そうなんだ……」


宙くんにはお留守番だけお願いして次の日帰ってくるって形だったから、詳しいことは話していなかった。
でも気になるよね、やっぱり。


「すぐに行き来ができるよう学園の部屋のドアと私の家をつなぐために廊下に置いたの。だからその扉を取ればただの壁しかないよ」

「便利だなぁ。じ……実は、開くのかなって試したんだけど開かなくて」