途中、見覚えのある顔とばったり会って身をすくめた。
「ひっ」
驚いて声をあげてしまった。この後『お泊り』の約束をしている――彼、七瀬広睦(21)だった。どうしてここに?あ、もう待ち合わせ場所に来てる……ってこと?
「あれ、親戚の子? 」
「あ、ああ。ほんと、ほんとだね」
動揺が隠せない。彼は私たちの前でぴたり足を止めてにこり笑った。
「今から飲み会? 俺、適当に時間潰してるんで。じゃ、あとで。楽しんでね」
そう言って私に手を振って隣にいた三宅くんにも愛想よく一礼して去って行った。
「この後、あの子と約束があんの? 」
三宅くんが不審な顔で尋ねた。それはそうだ。この後、は夜遅くからになるのだから……。
「あ、えっと……」
何て言い訳しよう。何て言ったらいいんだろう。ぐるぐると考えを巡らしていたら、後ろから二人組の女性が私たちを追い抜いた。
「ねえ、さっきの男の子、すっごいかっこよくなかった? 」
「思った! 後つけちゃいたくなるレベル」
「等身やばー。大学生くらいかな? 」
「だね。どっか所属してそうじゃない? 」
「そうかも。インスタ聞けばよかったかな」
「写真上げたら誰か知ってそうじゃない? 」
はぁ、誰が見ても『大学生くらい』に見えることにもうんざりするし、注目を浴びることにも嫌になる。彼女たちが振り向いたタイミングで冷ややかな視線を投げた。
「盗撮じゃん……」
三宅くんが呟くと、2人は気まずそうにそそくさと立ち去り、進行方向を戻ることはしなかった。
三宅くんが、ふっと笑う。
「ヤバいな、あんな感じか、今の子たち。で、親戚くんはどっか所属してるの」
「してない……と、思う」
「そっか。じゃあ、なかなか大変だ。イケメンだもんな。いうて、東谷も美人だしな」
唐突に褒められて驚く。
「え、私? 何で私」
「いや、親戚。血のつながりあんだろ。あ、まあ姉弟くらいじゃないとあんま遺伝子関係ないか」
「ああ。うん」
そうだ。親戚と思われているんだった。何とも気まずい。
「ひっ」
驚いて声をあげてしまった。この後『お泊り』の約束をしている――彼、七瀬広睦(21)だった。どうしてここに?あ、もう待ち合わせ場所に来てる……ってこと?
「あれ、親戚の子? 」
「あ、ああ。ほんと、ほんとだね」
動揺が隠せない。彼は私たちの前でぴたり足を止めてにこり笑った。
「今から飲み会? 俺、適当に時間潰してるんで。じゃ、あとで。楽しんでね」
そう言って私に手を振って隣にいた三宅くんにも愛想よく一礼して去って行った。
「この後、あの子と約束があんの? 」
三宅くんが不審な顔で尋ねた。それはそうだ。この後、は夜遅くからになるのだから……。
「あ、えっと……」
何て言い訳しよう。何て言ったらいいんだろう。ぐるぐると考えを巡らしていたら、後ろから二人組の女性が私たちを追い抜いた。
「ねえ、さっきの男の子、すっごいかっこよくなかった? 」
「思った! 後つけちゃいたくなるレベル」
「等身やばー。大学生くらいかな? 」
「だね。どっか所属してそうじゃない? 」
「そうかも。インスタ聞けばよかったかな」
「写真上げたら誰か知ってそうじゃない? 」
はぁ、誰が見ても『大学生くらい』に見えることにもうんざりするし、注目を浴びることにも嫌になる。彼女たちが振り向いたタイミングで冷ややかな視線を投げた。
「盗撮じゃん……」
三宅くんが呟くと、2人は気まずそうにそそくさと立ち去り、進行方向を戻ることはしなかった。
三宅くんが、ふっと笑う。
「ヤバいな、あんな感じか、今の子たち。で、親戚くんはどっか所属してるの」
「してない……と、思う」
「そっか。じゃあ、なかなか大変だ。イケメンだもんな。いうて、東谷も美人だしな」
唐突に褒められて驚く。
「え、私? 何で私」
「いや、親戚。血のつながりあんだろ。あ、まあ姉弟くらいじゃないとあんま遺伝子関係ないか」
「ああ。うん」
そうだ。親戚と思われているんだった。何とも気まずい。



