「なぁ」
彼の事を考えないようにしようと努めていた私は、声をかけられて飛び上がってしまった。
「お、おはよう。びっくりした。三宅くんかぁ」
今日も三宅くんで慌てて笑顔をつくった。
「さっきからめっちゃ呼んでんだけど。怖い顔して動かないから、何かあったのかと思ったんだけど? 」
「え、いや。はは、ちょっと考え事」
訝し気にこちらを窺うから、もう一度へへっと笑って見せた。
「仲いいんだな」
「ええ、誰と? 」
「親戚。だって距離近くね? 身内とはいえあんな距離感て近すぎないか?小さい子じゃあるまいし、大学生だろー? 」
見られてたんだとサッと血の気が引く。
「電車混んでたからじゃない? 今の子ってあんなだよ。可愛いよね」
知らないけど。今のコがどんななのか。むしろ若い子の方が人との距離は十分とる気がするけど。
「へぇ。まぁ、いいけど。……お前もデレっとしてるから可愛くて仕方ないんだろう。俺も学生の頃はバイト先のパートのおばちゃんが『若い子はいいわね』なんて言って可愛がってくれたっけな。人懐っこいイケメン、さらに身内なら可愛くて仕方ないってことか」
「まぁ、うん」
すっかり身内で定着して勝手に納得してくれたからヨシとしよう。
パートのおばちゃんと若い男の子、という関係性や親戚のおばさんという立ち位置にしか見えないことに現実に戻された気がした。
いや、まぁ、そうだよね……。それよりニヤついてた自分にげんなりする。気持ち悪いな、私……。
『うん。じゃ、お泊りしよ』
そう言った彼の言葉が頭の中をぐるぐる回っているのに払いのけられずにいる。
はぁ、どうしよう。
だけど『まぁ、まずはデートするとこからでしょ』と言った彼には賛同する。デートかはさておき、こうなったらちゃんと向かい合って話をする必要はありそうだ。
彼の事を考えないようにしようと努めていた私は、声をかけられて飛び上がってしまった。
「お、おはよう。びっくりした。三宅くんかぁ」
今日も三宅くんで慌てて笑顔をつくった。
「さっきからめっちゃ呼んでんだけど。怖い顔して動かないから、何かあったのかと思ったんだけど? 」
「え、いや。はは、ちょっと考え事」
訝し気にこちらを窺うから、もう一度へへっと笑って見せた。
「仲いいんだな」
「ええ、誰と? 」
「親戚。だって距離近くね? 身内とはいえあんな距離感て近すぎないか?小さい子じゃあるまいし、大学生だろー? 」
見られてたんだとサッと血の気が引く。
「電車混んでたからじゃない? 今の子ってあんなだよ。可愛いよね」
知らないけど。今のコがどんななのか。むしろ若い子の方が人との距離は十分とる気がするけど。
「へぇ。まぁ、いいけど。……お前もデレっとしてるから可愛くて仕方ないんだろう。俺も学生の頃はバイト先のパートのおばちゃんが『若い子はいいわね』なんて言って可愛がってくれたっけな。人懐っこいイケメン、さらに身内なら可愛くて仕方ないってことか」
「まぁ、うん」
すっかり身内で定着して勝手に納得してくれたからヨシとしよう。
パートのおばちゃんと若い男の子、という関係性や親戚のおばさんという立ち位置にしか見えないことに現実に戻された気がした。
いや、まぁ、そうだよね……。それよりニヤついてた自分にげんなりする。気持ち悪いな、私……。
『うん。じゃ、お泊りしよ』
そう言った彼の言葉が頭の中をぐるぐる回っているのに払いのけられずにいる。
はぁ、どうしよう。
だけど『まぁ、まずはデートするとこからでしょ』と言った彼には賛同する。デートかはさておき、こうなったらちゃんと向かい合って話をする必要はありそうだ。



