――とぼとぼと会社まで歩く。
結局私たちは、平行線のまま。結局、ことは彼が有利に進んでいる気がする。
なんだかんだ、言いくるめられている気がする。どうしてなかったことにして他人に戻ることを許してはくれないのだろう。私のことなんて、好きでもないくせに。目的がわからなかった。もやもやした気持ちをなんとか仕事モードへと切り替える作業は難航していた。もう、ほんとに何でえ?
理由を色々考えていると、後ろから追いつきながら三宅くんが話しかけて来る。
「おはよ。お前さ、またあの親戚と一緒にいた? 仲いいんだな」
「あ、はは。同じ電車でさ」
「へえ、この路線ならH大? 」
「え……? 」
「あれ、学生じゃなかったんだっけ」
「ああ、そう、かな」
「んだよ、あんまり仲良くないのかよ」
言われて苦笑いで返す。そうだ、彼の事はまだ何も知らない。結婚前提なのに。形式上恋人なのに。はぁ、とため息が出そうだ。
「さっき、新卒の奴らと一緒にいたんだけど、親戚のこと『かっこいい』って騒いでたぞ。フリーなら紹介してやれば? 紹介して欲しそうだったぞ」
「……。彼女いるよ」
「あー、まぁそうだわな。イケメンに彼女いないわけないよな」
私はまた苦笑いで返した。
彼女、私だけどね。また一つため息を吐く。新卒の彼女たちと彼とはちょうどいい年齢。それが羨ましかった。
じゃあ、紹介してあげればよかったんじゃない?彼に恋人なんていないようなものなのだから。そしたら私も彼に言いくるめられずに済むし、婚活に精を出せるのに。考える間もなく『彼女いる』なんて言ってしまった。紹介して、なんて半分冗談みたいなものなのに。
私はきっと嫉妬したんだと思う。彼に好意を寄せる彼女たちにではなく。彼女たちの若さに……。
結局私たちは、平行線のまま。結局、ことは彼が有利に進んでいる気がする。
なんだかんだ、言いくるめられている気がする。どうしてなかったことにして他人に戻ることを許してはくれないのだろう。私のことなんて、好きでもないくせに。目的がわからなかった。もやもやした気持ちをなんとか仕事モードへと切り替える作業は難航していた。もう、ほんとに何でえ?
理由を色々考えていると、後ろから追いつきながら三宅くんが話しかけて来る。
「おはよ。お前さ、またあの親戚と一緒にいた? 仲いいんだな」
「あ、はは。同じ電車でさ」
「へえ、この路線ならH大? 」
「え……? 」
「あれ、学生じゃなかったんだっけ」
「ああ、そう、かな」
「んだよ、あんまり仲良くないのかよ」
言われて苦笑いで返す。そうだ、彼の事はまだ何も知らない。結婚前提なのに。形式上恋人なのに。はぁ、とため息が出そうだ。
「さっき、新卒の奴らと一緒にいたんだけど、親戚のこと『かっこいい』って騒いでたぞ。フリーなら紹介してやれば? 紹介して欲しそうだったぞ」
「……。彼女いるよ」
「あー、まぁそうだわな。イケメンに彼女いないわけないよな」
私はまた苦笑いで返した。
彼女、私だけどね。また一つため息を吐く。新卒の彼女たちと彼とはちょうどいい年齢。それが羨ましかった。
じゃあ、紹介してあげればよかったんじゃない?彼に恋人なんていないようなものなのだから。そしたら私も彼に言いくるめられずに済むし、婚活に精を出せるのに。考える間もなく『彼女いる』なんて言ってしまった。紹介して、なんて半分冗談みたいなものなのに。
私はきっと嫉妬したんだと思う。彼に好意を寄せる彼女たちにではなく。彼女たちの若さに……。



