――またしても情報量の多さに悶々としていた。
何日も悩んで出した勇気に、その場で後悔することになろうとは。バツイチだけでも衝撃なのに、学生……。しかも(向こうにとっては)初対面の女の告白にその場でOKするなんて。告白した自分を棚に上げて不信感を持つ。
そうだ、でも、私は自分の年齢を言ってないから向こうも私の年を聞いたら引くに決まってる。
……ひょっとして私、学生に相手されるほど若く見えたのかしら。不意にそう思って顔が緩んだ。いや、喜んでいる場合じゃなくて。
このままフェイドアウトしちゃおうかな……。電車だって時間をずらすか違うルートで行けば……。
パッと彼の顔が浮んだ。『まさか、自分から始めといて逃げないよね、春美ちゃん? 』首をブンブン横に振った。ダメだ、大人の私がちゃんとしないと。
「何百面相してんの」
声をかけられてビクリ飛び上がってしまった。
「あ、ああ、びっくりした」
三宅くんだった。
「お前、さっきホームで一緒にいた男、彼氏? 」
「違う! 」
「そんなデカい声で否定しなくてもいいだろ。確かに随分若かったもんな。はは、一瞬大学生かと思ったもん。親戚か何か? 」
「まあ、そんな感じ? 」
「はは何で疑問形? な、今週の金曜空いてるか。送別会してくれるってよ、俺の」
深入りされなくてホッとする。
「あはは、送別される人が誘ってくれるんだ」
「そだよ、お前は来いよ。長いつきあいなんだから」
「うん。行くよ、もちろん」
三宅くんが見えなくなるとため息が出てしまった。一瞬見ただけで学生だってわかるほど彼は若い。私、どれだけ見えてなかったの。
普通に並んでいてカップルには見えないかもしれない。
もう一度大きなため息が出てしまった。
彼がもう少し年上なら……違うな、私が若かったらよかったのに。
何日も悩んで出した勇気に、その場で後悔することになろうとは。バツイチだけでも衝撃なのに、学生……。しかも(向こうにとっては)初対面の女の告白にその場でOKするなんて。告白した自分を棚に上げて不信感を持つ。
そうだ、でも、私は自分の年齢を言ってないから向こうも私の年を聞いたら引くに決まってる。
……ひょっとして私、学生に相手されるほど若く見えたのかしら。不意にそう思って顔が緩んだ。いや、喜んでいる場合じゃなくて。
このままフェイドアウトしちゃおうかな……。電車だって時間をずらすか違うルートで行けば……。
パッと彼の顔が浮んだ。『まさか、自分から始めといて逃げないよね、春美ちゃん? 』首をブンブン横に振った。ダメだ、大人の私がちゃんとしないと。
「何百面相してんの」
声をかけられてビクリ飛び上がってしまった。
「あ、ああ、びっくりした」
三宅くんだった。
「お前、さっきホームで一緒にいた男、彼氏? 」
「違う! 」
「そんなデカい声で否定しなくてもいいだろ。確かに随分若かったもんな。はは、一瞬大学生かと思ったもん。親戚か何か? 」
「まあ、そんな感じ? 」
「はは何で疑問形? な、今週の金曜空いてるか。送別会してくれるってよ、俺の」
深入りされなくてホッとする。
「あはは、送別される人が誘ってくれるんだ」
「そだよ、お前は来いよ。長いつきあいなんだから」
「うん。行くよ、もちろん」
三宅くんが見えなくなるとため息が出てしまった。一瞬見ただけで学生だってわかるほど彼は若い。私、どれだけ見えてなかったの。
普通に並んでいてカップルには見えないかもしれない。
もう一度大きなため息が出てしまった。
彼がもう少し年上なら……違うな、私が若かったらよかったのに。



