碧くんの好きが溢れてる② 〜あなたの好きで溺れそうなんですけど〜

「アリスおはよう」凛が後ろから肩を組んできた
「あ、凛おはよう」
「あんた誰?」凛に向かって推しの1人が睨みつけた。
「え、私?青葉凛(あおば りん)よ。アリスの友達。ちなみにサッカー部マネージャー。ところであんた誰?」
「私は碧くんのファンクラブの前田唯(まえだ ゆい)」
「ああ、勝手にファンクラブ作ってる人ね。アリスに何か用があるの?あんまり、いじめたら安藤先輩に言いつけるからね」
「何よ。いじめてないわよ。どういう関係か聞きたいだけよ」
「じゃぁ、安藤先輩に聞きな。じゃあね。」

凛は私の手を引いて、教室へ一緒に走って行った。

「凛、ありがとう。怖かった」
「私はアリスの親友だから、当然のことよ」
「さすが凛、頼りになる」
「ところで、安藤先輩とは上手くいってる?」
「うん、お試し期間のお付き合いだけど、多分上手くいってると思う」
「えー、まだお試しなの? 1ヵ月は過ぎたって言ってたよね」
「うん、まだお試し」
「何やってるの安藤先輩は、男なら、はっきり付き合えよ」
「でも、大事にしてくれている」
「当たり前でしょ。アリスを泣かせたら許さないから」
「大丈夫だよ。碧くん、優しいから」
「アリスがいいんなら、私の出る幕じゃないけど。何かあったら言いなよ」
「うん、ありがとうね凛」

凛はそれ以上、何も言わなかった。持つべきものは親友だと、つくづく実感。私は恵まれている。