それから、2週間ほどが経った日の夜、夕食が終わった後。宇宙防衛隊の本部にいたクラブとハートは、メグに呼び出されてメグの部屋にいた。
「これ、作ってみた!ボク、天才じゃない!?」
部屋に入り、2人がメグの座っている場所に近づくや否や、メグは小型の機械を2人に見せる。そして、メグはドヤ顔を見せた。
「……これは?」
クラブが首を傾げると、メグはよくぞ聞いてくれました、という表情をする。
「これは、異世界転送装置!スペードのいる異世界まで連れて行ってくれる特殊機器さ。この世界とスペードのいる異世界しか、行ったり来たりできないけどね」
(異世界、転送装置……異世界に、行く……)
ハートにとって、異世界は小説の中でしか見たことがない。小説の中でしか起こらない、ファンタジーのようなことが、今目の前で起ころうとしている。
「……これを使えば、スペードを助けることが出来る」
「うん。でも、気をつけて……異世界では、何があるか分からない」
(……まぁ、そうだよね。小説でも、異世界では魔物とか出てきたりするし……)
ハートは、今まで読んできた小説の内容を思い出した。
「……分かった。ありがとう、メグ。早速行ってみるよ」
クラブは、メグから小型の異世界転送装置を受け取るとハートの方を見た。
「……私も行くよ」



