記憶を失ったスペードは、記憶が戻るまでアレス騎士団で保護されることなった。
翌日、朝の6時に自然と目が覚めたスペードは、アレス騎士団の団長であるギルベルト・エーデルシュタインから借りた服に腕を通す。
パパッと着替えを済ませ、スペードはしばらくの間借りることになった部屋を出た。そして、拠点内を歩く。
スペードの耳に銃の発砲音が聞こえ、スペードは無意識のうちに音がした方へと向かっていた。
「……あ、スペードさん。おはようございます」
音がしたところにいたのは、朝早くから射撃の訓練をしていたエイモン・ウィーズリーだ。
「おはようございます。朝早くから訓練をされているんですね」
「腕を磨かざるもの、アレス騎士団に所属する価値なしってね。特にそう言われたわけじゃないけど、僕はそう強く言い聞かせているんです」
「……いい、心がけだと思います」
「あ、そうだ。朝食後、訓練があるんです。もし、興味があれば、見に来てください」
笑顔でエイモンは言い、どこかへと歩いていく。スペードは、その後ろ姿を静かに見つめた。
それから数時間が経ち、昼食の時間がやって来た。スペードは、たまたま出会ったイヅナ、レオナード、ヴィンセントとともに食堂へと向かう。



